AI時代に、あえて「考える時間」を育てる
- 吉田 公衛

- 1月17日
- 読了時間: 4分

生成AIが当たり前になった今、「子どもに、何を学ばせればいいのだろう」そんなことを考える機会が増えた、という方も多いのではないでしょうか。
わからないことは検索すればすぐに出てくる。AIに聞けば、それらしい答えも返ってくる。正直、大人の私たちですら「便利すぎるな」と感じる場面があります。
その一方で、ふと立ち止まることもありませんか。
「これ、子どもにとっては“考えなくて済みすぎない”だろうか」
今の「当たり前」は、わりと簡単に裏切られる
ここ10年、20年を振り返ると、世の中の変化はかなり激しくなりました。
安定していると言われていた職業や働き方が姿を変え、一時は魅力的だった業界でも、リストラや再編が珍しくない時代です。
インターネット、スマートフォン、生成AI、ロボット。新しい技術は、私たちが慣れるより早いスピードで次の「当たり前」を連れてきます。
今の常識が、将来も常識であり続ける保証はありません。
……大人の私たちが、すでに経験してきたことでもあります。
変化の中で、最後に残るものは何か
そんな時代を生きていく子どもたちに、私たちは何を残してあげられるのでしょうか。
特定の知識や、ひとつのスキルだけでは、環境が変わったときに通用しなくなることもあります。
でも、
状況が変わったときに立ち止まって考える力
うまくいかないときに、もう一度やり直す力
正解がなくても、とりあえず試してみる力
こうした力は、時代がどれだけ変わっても、意外としぶとく残ります。
D-TYPE.が大切にしているのは、まさにこの部分です。
ドローンが、だいたい思い通りに飛ばない理由
D-TYPE.は、ドローンを使って学ぶプログラミング教室です。そして、ここでひとつ正直にお伝えすると――
ドローンは、そんなに簡単には思い通りに飛びません。
少しズレる。途中で止まる。たまに、なぜか回る。
教室では、そんな場面が日常です。
でも、そのとき多くの子どもが言います。
「もう1回やってみる!」
条件を変えて、数値を直して、また飛ばしてみる。
うまくいかなくても、すぐに答えを聞く子は多くありません。まずは、自分で考え始めます。
「できない」時間が、いちばん頭を使っている
プログラミングでは、失敗が前提です。一度でうまくいくことの方が、むしろ少数派です。
だからこそ、子どもたちは自然と立ち止まります。
「どこが違ったんだろう」「さっきと何を変えたんだろう」「次はどうしよう」
この考える → 試す → 直すという流れを、誰かに代わってもらうことはできません。
AIがどれだけ賢くなっても、「何を試すか」を決めるのは、いつも本人です。
家で見える、ちょっとした変化
すぐに結果が見える学びではありません。ただ、長く通っている子どもたちを見ていると、少しずつ変化が現れます。
うまくいかなくても、すぐに投げ出さなくなる
「どうしたらいい?」より「ここを変えてみる」と言うようになる
正解を待つより、まず動いてみるようになる
保護者の方から、こんな声をいただいたことがあります。
「家で宿題をしていても、以前は『わからない』で止まっていたのが、 最近は『ちょっとやり方を変えてみる』と言うようになりました。 正直、それだけで十分だと思っています。」
派手な変化ではありません。でも、長い目で見ると、とても頼もしい変化です。
学校でも、家でもない「もうひとつの場所」
D-TYPE.は、評価される場所でも、甘やかされる場所でもありません。
失敗しても大丈夫。わからなくても、すぐに答えは出さなくていい。
その代わり、考えることだけは、やめません。
D-TYPE.が、あえてドローンを使う理由
私たちは、「失敗しないと前に進めない教材」として、あえてドローンを選んでいます。
正解をなぞるだけでは動かない。少しのズレが、結果にそのまま表れる。
だからこそ、考えることを避けられない時間が生まれます。
「もう1回やってみる」を、当たり前にするために
私たちは、正解を早く出せる子を育てたいわけではありません。
変化の中で、「じゃあ、次どうする?」と考え続けられる子。それが、D-TYPE.が目指している姿です。
もしよければ、一度、教室の様子をのぞいてみてください。
ドローンの飛ぶ音と、少し真剣すぎる子どもたちの表情の中に、この教室が大切にしている時間が見えると思います。







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